塾講師って?(社員編)
塾講師を社員としてやる場合、どうなのか?
管理人も経験してきましたので結構、ディープな内容も多いと思いますが、これから社員で塾講師を考えている人にとっては必ずお役に立つ内容だと確信しています(キッパリ。
まずは仕事内容から。
大まかな1日のスケジュールetcはコチラを御覧下さい。
まず業界全体の様子から解説すると、少子化の進行や消費者ニーズの多様化により、限られたパイを巡り熾烈な争いをしています。
一昔であれば集団塾という形で開けば、生徒は自動的に集まったかもしれませんが、同業他社の進出や個別指導塾が雨の後の竹の子のごとく開校していますので力が無い塾や教室は閉鎖に追い込まれる様相を呈しています。
大手塾に就職すればいいかというと、そうでもありません。
私のいる神奈川県の昔からある某大手塾でも、収益の悪化で取引銀行から役員を送り込まれているという噂があるくらいですからネームバリューだけで選ぶのは危険が伴うでしょう。
では社員にとって良い塾は毎年、成長を続け、勢いがある塾と答えたくなりますが、実際はそうでもありません。
経営的には安定感があっても、その安定感を維持している裏には社員の労力があってのモノという場合も多いからです。
小難しく書きましたが、勢いがある塾というのも社員のサービス残業や休日サービス出勤etcのおかげという場合が多々あるのが現状です。
社員講師も「教えるだけ」という塾が少数ながらもありますが、そういう塾でしたら不要な残業等は発生しないかもしれませんね。
ただし、そういう塾は結果重視の傾向がありますので、成績向上や生徒の満足度が上がらないと居心地が悪くなると思って下さい。
一般的な集団塾の社員ですと「教える」プラス「教室業務」というものがあります。
さらにベテランになると「教材の作成」や「新人研修」etcの「本部業務」にも携わるようになったりしますね。
入社して半年or1年くらいは業務時間内でも授業の準備や予習に専念させてくれる塾が多いでしょう。
ですが、ある程度の期間が過ぎたら教室業務のウェイトが多くなりますので、予習ノートやプリントの貯金をしっかり溜めておくことが重要です。
待遇はその会社次第ですが、大手の方がやはり待遇や給与面ではしっかりしています。
余談ですが、某他県の大手塾ですと、社員用にカウンタックという外車を貸してくれるそうですから驚きです。
あと、しっかり覚えていて欲しいのが求人広告や社員募集要項等に書かれている「年間休日」は有形無実、鵜呑みにすると泣きを見ます。
普段は週休2日で休めても学校の定期試験や入試が近くなりますと対策授業や補習で日曜日が潰れる事もしばしばですし、英検や漢検etcの会場になっている教室ですと検定日(ほとんど日曜日)に試験監督で出社、保護者説明会を日曜日に実施するのであれば、これまた出社という事で何かイベントがあると日曜日は潰れると思ってください。
出勤時間も13:00や14:00出勤がほとんどで朝はラクそうですが、夜がその分、遅いですし帰るのが午前様というのは当たり前。
全体のミーティングや保護者面談等がある場合は早出社というのもザラです。
別の章でも書きましたが、家庭を持っている方ですと家族の理解が必要です。
仕事が理由で離婚をしたという人は見たことありませんでしたが、別居状態になったという人は数名いました。
この章の最後になりますが、以下の事が重要です。
塾講師という仕事に人生をかけるというのであればいいのですが、何かの拍子に転職という事になった場合、相当なハンデが強いられれることになります。
というのも塾講師のスキル=同じ塾業界でしか通用しないスキルばかりだからです。
20代前半ならともかく、年を喰えば喰うほどツブシが効かない職種と言えますので、特に新卒の方はよーく考えて職業選択をして下さいね!