いつから塾に通うべきか?
何事もスタートが肝心という言葉があるように、通塾についてもスタート or タイミングは重要です。
現役講師時代に問い合わせの電話や面談etcで『何年生くらいから塾へ通わせるのがいいんですかねー」という質問をチョクチョク受けましたが、結論としては【早ければ早い方が良い】、これに尽きます。
極端な話、中学3年生の2学期(後期)以降で成績が中の下のお子さんが来て、残りの数ヶ月でトップ高に受かるようにしてくれと言われても、私がいる神奈川県の公立高校でしたら後期選抜の総合選考狙いならば不可能とは言い切れませんが、可能性がかなり低いと言わざるをえませんし、生徒さん本人に相当の覚悟が要求されます。
私が在籍していた学習塾は小4から中3までの塾でしたが、小4から来ている生徒さんは当たり前ですが、中学入ってからの成績も良かったです。
計算力や国語の読解力、漢字の知識を有る程度、積んで中学をスタートするのと、そうでないのとでは結果は歴然としています。
塾へ行けという意味ではなく、何かしらの方法で文章読解力・算数や計算のセンス、漢字etcの知識はつけておかないと中学に入ってから苦労するでしょう。
習い事etc、御家庭の方針や事情もあると思いますが、高校受験をされるのであればスタートは早い方が良い。 これは覚えておいて下さい。
あとは、年間というスパンではいつからが良いのか?という話になりますが、個別指導や集団でも補習塾であれば、リクエストに基づいて指導してくれますので、そんなに気を遣わなくて済みますが、進学塾ですと独自のカリキュラムで進められていますので、入塾するタイミングは結構、重要です。
このタイミングを間違うと、授業を受けたものの学校ではやってない内容でも導入授業ではなく、途中からで意味が分からない、ついていけない…→挫折といった拒否反応を引き起こすこともありえます。
勿論、塾側もフォロー等はしてくれる所もありますが、基本的には次のような時期がいいかと思います。
【その1:2月や3月】
どの進学塾も2月や3月から新学年の授業をスタートしますので、既にいる内部生とスタートラインは一緒になり勉強しやすいと言えます。
また新学年の授業でなくても、この時期の授業は1年間のまとめの授業というカリキュラムが多いので、すんなり入りやすいでしょう。
【その2:季節講習】
ほぼ全ての塾が春・夏・冬に季節講習があり、通常授業とは違った時間割・日程で授業を行います。
内容も前学期の復習からスタートしたり、新学期の予習ですので授業を受けやすいと思います。
【定期テストの数週間前】
神奈川県で言えばSAPIXや早稲田アカデミー、Hi-STEPのような難関私学への進学を目的とした進学塾だと話は別になりますが、公立高校の進学をメインにした塾ですと学校の試験は重要ですので、試験前の数週間前から対策授業を行っています。
その間に習った事の対策ですので復習にもなりますし、実際の試験のポイント等も教えてくれる事から効果や手応えがつかみやすいでしょう。
今や当たり前になっている無料体験も、この時期ですと日曜日の試験対策補習も無料体験で受けられたり、試験対策の教材も無料で貰えたりとメリットも多いのでオススメです。
講師陣も特に力を入れる時期でもありますので、授業についていけなくても時間があれば日曜補習の後や通常授業の後に補習をしてくれることもあります(その塾次第ですが)。
逆にオススメできないタイミングは、【講習の途中から】や【何もイベントが無い月】、具体的には通常期の1月、4月、7月、9月、12月ということになります。
ここまで塾の特徴やタイミングetc、事前に検討すべき事を解説しましたが、次章以降は、数ある塾の中でどこを選べばいいのか?
このサイトのメインの内容になります。
大手塾が良い?の章へ