広告や実績の裏側
学習塾、特に進学塾にとって成績向上の実績や進学実績は命とも言えます。
この「実績」がパッとしないと、消費者は目を向けてくれないという鉄則があるからです。
ですので新聞の折込広告やポストに入る広告、塾の外窓や掲示板に貼ってある掲示物も実績をメインに打ち出すのがお決まりです。
進学塾で実績をアピールしていない所は、広告や掲示物に出せる実績が出ていないと判断して正解です。
また「●●高校、▲▲高校、■■高校…に合格!」etcと具体的に数字の載せていない場合も同様に、数字を出すと見栄えがしない程度の実績か、そもそも生徒数が少ない塾と判断できます。
また特に教室内外に掲示している進学実績の掲示で、教室の実績では無く、その塾全体の実績しか出していない所も塾全体の実績に頼らざるを得ない教室ですね(開校して間もない時は除く)。
後は広告でよくあるのが数字のマジック。
これは私が広告を作成する時も使っていたのですが、例えば、教室内のある学年で生徒が48名いたとします。
定期テストの結果、英語で16名が90点以上だった場合、広告では「48名中16名が90点以上!」とか「33%の生徒が90点以上でした!」だと見栄え的に弱すぎますので、「3人中1人は90点以上でした!」と書きます。
心理的な錯覚の問題ですが、前者ですと『残りの32名や67%の生徒は大した事ないんじゃないか?』と読み手に考える機会を与えてしまいますが、後者の書き方だと総人数or全体が明らかにされていないので、「90点以上」という数字のみが強調されやすいのです。
ここで言えるのは、広告やチラシだけで判断するのは危険の一言。
一部の上位クラスの生徒達が出している実績に飾りを付けて載せている事が多々、あるということです。
逆に期待できるor信頼できる実績は「成績向上例」、つまり「前回と比較した実績」です。
例えば…、
【成績向上例:Aさん(中2)】
前期の内申(学校の成績)合計:27/45→後期の内申:36/45 (9UP!)
【学力向上例:Bさん(中3)】
〓後期中間テストの結果〓
英語98点(前回より13点UP!)
数学89点(前回より8点UP!)
理科92点(前回より11点UP!)
社会90点(前回より21点UP!)
というような実績は、学力が上がる環境がある or 力がある塾の可能性が大です。
次章ではあまりあっては欲しくない「生徒の区別」について解説します。
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