【タイプ別】塾と家庭教師の特徴
一言で塾と言ってもイロイロあります。
塾だけでなく、他にも家庭教師や通信学習etc、様々なスタイルがありますね。
どんな塾、どこの塾にするかは最初によーく検討すべきところでしょう。
メリット・デメリット含めて、それぞれの特徴を解説いたします。
【集団塾】
管理人が在籍していたのも集団塾でした。
その名の通り、1クラス4名以上で授業をする学習塾です。
何名からが集団塾か?という線引きが曖昧ですが、この後に説明する個別指導タイプでは最高で3名ですので、4名以上が集団塾と呼べそうです。
というか、個別指導で先生1人で生徒4名以上はほとんど詐欺です。
まともな指導ができません。
周りの友達や生徒から良い意味で刺激を受けられたり、緊張感が得られるのがメリットですし、「次はアイツに負けないぞー!」とか「次の塾内テストでAクラスに上がれるように頑張るゾー!」というようなハッキリとした目標を見つけやすい環境であることも特徴です。
また人数が多い=塾が持つデータ量が多いので、塾内テストや模擬試験、学校の定期試験の結果、自分がどの位の位置にいるのか掴みやすかったり、受験指導(志望校の選択や合否予測etc)の精度が高いのも特長ですね。
デメリットとしては集団指導ということから、個別指導や家庭教師に比べ1人1人に手厚く指導できないというのが典型的です。
また、個別指導や家庭教師とは異なり、クラス毎にレベル設定はできても、基本的に定められたカリキュラムで進められるので1人1人のリクエストや個別にカリキュラムを用意することはできません。
(補習を行うことはできますが…)。
教える先生については、全員が専任(社員)という塾もあれば、教室長のみ社員で残りはアルバイトというパターン、社員・アルバイト半々etc、様々ですので、塾によってアタリ・ハズレがあるのが実情です。
集団塾をお考えならば、できれば全員専任講師(社員)という塾が望ましいですね。(実際は少数ですが…)
同じ集団塾でも【進学塾】と【補習塾】の2つに大別されますので、目的に合っているかどうか確認する必要もあります(念の為)。
【個別指導塾】
「個の時代」を背景に最近、多く出現しているのが個別指導塾です。
集団塾がクラス制なのに対し、個別指導塾は学力別クラスという概念が無いのが大きな特徴ですね。
「個別」というと何となく講師1人対生徒1人というイメージがあるかもしれませんが、実際は先生対生徒で1対1もあれば、1対2、1対3etcがあります。
勿論、1対1が理想なのですが、単純に1対複数の方が経営的に効率が良いのでしょう。
個別指導を検討されている方は先生1人に対して何人を指導しているのか要チェックです。
最大のメリットというのは、「しっかり見てもらえる」ことと「カリキュラムや指導内容に融通を利かせられる」ことに尽きます。
集中的に見てもらえますので、うまくいけば集団塾よりかは即効性があり、すぐに成績が上がったり、定期試験で前回より数十点アップしたー!というのも十分、可能です。
勉強の方法が分からないお子さんや少人数の方が集中できるお子さん、ミッチリ指導して欲しいお子さんや、集団塾ですと私立中に対応している塾は稀ですので、私立に通っているお子さんには向いているスタイルの塾でしょう。
言い換えれば、集団塾では合わないが、かと言って家で家庭教師だとダレてしまうお子さんの場合は個別指導塾の方が良いです。
デメリットとしては、月謝が集団塾に比べ割高というのが第1に挙げられます。
また講師のアルバイト率が非常に高いことも時としてデメリットになります。
ヘタしたら、教室長1人だけ社員、後はみんなアルバイトというのもザラです。
ですので、先生との距離が集団塾に比べ近い分、馴れ合ってナァナァになってしまう事もありえます(アルバイトだったら年齢も近いですし…)。
担当講師との相性も重要な事から、講師の変更やリクエストができるのか等はしっかりチェックしておきたいところです。
その他に集団塾に比べ生徒数が少ないので、データ面で進路指導の精度が高くならないのは避けられないでしょう。
オマケですが、フランチャイズ(脱サラして塾を始める人)でやっている個別指導は多いので、ズブの素人が大学生アルバイトを使ってやっているというのも少なくありません。
【ハイブリッド型学習塾】
ここ数年で聞くようになったスタイルです。
簡単に言うと、1つの教室や建物の中に同じ会社の集団塾と個別指導塾が共存しているというものです。
元々は集団塾で在籍していたが、ついていけなくなったので個別指導の方に行くというパターンや、その逆で集団塾へ移籍したりというのが容易ということです。
大手進学塾の一部や中小の塾でそこそこ見かけますが、まだ実数は少ないでしょう。
個人的な見解としては、集団でダメだった子の受け皿としてという部分と、空き教室の有効活用、メニューを増やして顧客獲得の機会を増やす為の策のモノではないかと思っています。
ハイブリッドとは言いませんが、集団塾の近所に同じ会社の個別指導の塾があるのは、よくあるパターンです。
ちなみに家庭教師や通信教育はどのようなものかは次章で説明します。
【タイプ別】家庭教師と通信教育の章へ