【タイプ別】家庭教師と通信教育
前の章では【学習塾の種類や特徴】についてでしたが、この章では【家庭教師】や【通信教育】について特徴やメリット・デメリットetcを中心に解説していきます。
【家庭教師】
家庭教師と言えば、一昔前までは学生さんが銀行の掲示板や電柱、コミュニティースペース等に「家庭教師します!」というチラシで生徒を募集するスタイルが定番でしたが、今はチラシを掲示できる銀行等もほとんど少なくなり難しいものがありますね。
今や家庭教師をする人も、家庭教師を探している人も探す方法は【家庭教師派遣会社へのアクセス】と【インターネットの家庭教師サイト】がほとんど、後は少数ですが知人の紹介かと。
家庭教師と1くくりにしても前述のタイプによって特徴がありますし、注意点もありますので順番に解説していきます。
【共通する注意点】
<その1:事前の相談・面談>
言うまでもなく、子供の弱点や重点的に指導して欲しい内容、御家庭の方針や意向を確認をしないで指導を始めるのは論外です。
いきなり「任せて下さい♪」と言って、指導をスタートするような家庭教師であれば、クーリングオフなり契約解除をすべきでしょう。
結果的に費用と時間の大きな無駄になります。
<その2:教材の購入>
何も相談しない内から、教材の購入を条件としている家庭教師や家庭教師派遣業者は敬遠するのが吉です。
そのお子さんに合わせてオーダーを組めるのが、家庭教師最大の魅力であり、メリットです。
学習相談や御家庭の意向を聞いていない内から教材の購入を条件とするのは危険過ぎます。
相談や面談をした結果、提案される教材については問題ないでしょう。
<その3:勧誘してくる業者>
まず電話で勧誘してくる業者についてはパスすべきです。
そもそも、なぜ電話がかかってくるのか?名簿業者からリストを購入して電話をかけてきているのです。
よくランダムに電話をしていますetcと偶然を装っていますが、偶然ではなく必然です。
どこかで流出した個人情報を扱っている名簿業者からリストを購入して電話をかけてくる会社に期待できるでしょうか?
結局、テレホンアポインターの人件費や名簿のリスト代etcを負担しているのは御家庭ということになりますので費用も割高ですし、思い切り営利丸出しですので教えてくれる先生の待遇もよくない事が多く、すぐ先生が変わったり、適当な指導をされるのがオチです。
訪問で勧誘してくるパターンもありますね。
最初は無料で診断テストを受けられるというセールストークが典型的です。
テストを受け終わった後に再度、訪問してきたり電話をしてきて、「このままでは行ける高校が無いかも…」等と不安を煽るセールストークで勧誘してきます。
営業してくる人間も会社からノルマを課せられていますので、契約を取る為にウソ八百を並べてしつこく勧誘してきます。
言うまでもなく、話すら聞かないのが賢明ですね。
【家庭教師派遣会社の特徴】
『家庭教師のト●イ』がテレビCMもやっていて誰でも知っている家庭教師派遣会社かと思います。
家庭教師をお願いすれば、その会社に登録されている家庭教師を派遣してくれるというシステムですので契約は家庭教師本人ではなく、その派遣会社になります。
ちなみに家庭教師派遣会社との契約を切ったり、更新をしないで、その家庭教師と直接契約をした場合は、大抵、違約金として数万〜数十万円を支払わなければならない規約があります。
家庭教師自体は学生がほとんどですが、元学校教師や予備校教師、社会人etcのプロ家庭教師も存在しています。
ある程度のマニュアルはありますが、実際の指導については家庭教師の力量がモノを言いますのでアタリ・ハズレが大きいですね。
最悪ですと、プリントをやらせて自分は漫画を読んでいたりというのも珍しくはないでしょう。
教えることは上手でも進路知識が乏しい家庭教師が多いのが実情です。
ただし、しっかりやってくれて、良い意味でお子さんとの相性も合えば、非常に高い効果が期待できるのが家庭教師のメリットですので、部活ばかりやっていて基礎がしっかりできていないパターンや周囲の影響を受けずに難関校受験を考えている人にとっては向いています。
【個人家庭教師の特徴】
インターネットでホームページを開設して独自で活動していたり、知人の紹介やスーパーやショッピングセンターのコミュニティスペースにチラシを掲示して集客している=業者に属していないのが個人家庭教師(プロ家庭教師)になります。
家庭教師派遣会社と比較して、『中間マージンが無いので費用(月謝)が割安』、『近くの人なので交通費の負担も少なく済む』、『責任以って指導してもらえる』等のメリットがあります。
デメリットとしては実数が少ないという事や契約書等を交わさない人もいるので権利・義務が曖昧なまま指導するというケースがあります。
【通信教育】
ポピーや進研ゼミ、Z会etcが有名ですね。
教材やプリントが自宅に届き、お子さんが自分で教材を進めていくというものです。
終わったプリントや教材を返送すると添削してくれて戻してくれますので、やりっぱなしという事にはなりませんが、何から何までお子さん1人で進めるものですので、相当な意志や集中力、精神力が必要となります。
挫折して、手をつけていない教材やプリントが山積みになっているお子さんも多いでしょう。
通信教育がしっかりできる=家庭学習の習慣がしっかりできるようになると、しっかりとした学力の定着が望め、塾に漠然と通っている子より成績が上がる事も珍しくありません。
使い方次第 or いかに目的意識を持たせてやらせるかが鍵となる学習スタイルです。
また家庭教師に通信教材を使って指導してもらうとか、塾の宿題だけでは物足りない場合等、プラスαで使用するのも効果的です(教材の内容はよく吟味しましょう)。
最近はファックスを使って答案を送るものや、インターネット上でやり取りをする手法も出てきています。
前章と合わせて、各塾や家庭教師の特徴をお伝えしましたが、では塾や家庭教師はいつから申し込むのがいいのでしょうか?
スタートするタイミングについて次章で解説いたします。
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